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コハクチョウは北極圏からの越冬のために、北海道を経由して本州まで渡るといわれる。
日本で二番目に北に位置する湖といわれる浜頓別町のクッチャロ湖は、秋に北海道内に初めてやってくる飛来地として知られる。しかし一部に凍らない湖面があり、そこには冬の雪景色になおたたずむ白鳥たちの姿が見られるのだった。

国内最北のラムサール条約指定地、クッチャロ湖

北海道北部の浜頓別町に位置するクッチャロ湖は国内最北のラムサール条約指定地で、日本とロシアの間を渡るハクチョウの重要な中継地となっており、春と秋には多い年で4~5千羽がクッチャロ湖で羽を休めることでしられる。そして、このうち数百羽ほどはそのままここで越冬するという。

冬の北海道を走っていて、偶然そのハクチョウたちの越冬風景に出会った。

ハクチョウとともにカモの姿も見られた

冬季でも凍らない場所

湖の一部には砂湯と呼ばれるポイントがあり、湖畔の砂を掘れば熱い湯が出てくるそうで、水温が高く冬も凍らないためのでハクチョウが集まるのだといわれている。ただニンゲンにとっても寒い冬だけあって、春秋は見物の人も多いクッチャロ湖だが、この日は、ハクチョウを見に来る人とはひとりも出会わなかった。

夕暮れ、カモたちが飛び立つ

ハクチョウとゆったりと

万全なる冬支度はマストだが、白い雪景色の中で真っ白なハクチョウをひとり見つめる時間をゆったりと過ごした。
雪と夕日と白鳥と、こんな北海道もいい。

悠々と飛ぶコハクチョウ