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10月15日に行なわれた第26回「鉄道の日」祝賀会の模様をレポート

鉄道の日

10月14日は「鉄道の日」だ。

1872(明治5)年10月14日、新橋~横浜間に日本で最初の鉄道が開通した。
1859年の横浜開港から数えて13年。都市と港を繋ぐ、最初の鉄道はそんな道だったのだろう。

開通の122年後の1994(平成6)年、鉄道の誕生と発展を記念し、10月14日が「鉄道の日」と定められた。

「鉄道の日」には、日比谷公園で開催される「鉄道フェスティバル」の開催(※本年は台風により中止)や、「日本鉄道賞」の表彰などさまざまな関連行事が開催される。

国土交通省の呼びかけで各鉄道会社社長など多くの鉄道関係者が集まる「鉄道の日」祝賀会

「鉄道の日」祝賀会、「日本鉄道賞」の表彰

第26回「鉄道の日」祝賀会は、2019年10月15日に、新宿の京王プラザホテルで開催された。

鉄道の日実行委員長で政策研究大学院大学の森地教授が挨拶

祝賀会中では、第18回「日本鉄道賞」が表彰された。本年は、明知鉄道株式会社の「全国の鉄道をつなぐ『鉄カード』を目指して!!」が日本鉄道大賞を受賞。

そのほか、日本鉄道賞表彰選考委員会による特別賞として、3つの取り組みが受賞。
九州旅客鉄道株式会社の「門司港駅復原『未来に引き継がれる生きた文化財』」に、「駅リノベーション」特別賞。

東日本旅客鉄道株式会社・気象庁気象研究所の「世界で初めてのドップラーレーダーを用いた突風に対する列車運転規制~突風に対する列車運行の安全性の向上に向けて~」に、「安全」「正確」「快適」を守るシステム 特別賞。

旅する芸術祭実行委員会、hakodate+、道南いさりび鉄道株式会社による「はこだてトリエンナーレ みなみ北海道を旅する芸術祭」に、「旅とアートの融合による地域の未来創造」特別賞。

鉄道の日祝賀会内では、これらの賞の表彰がある。

登壇する受賞者と選考委員

特別賞の「はこだてトリエンナーレみなみ北海道を旅する芸術祭」は、過去に横浜駅に突如たくさんの傘アラワルの稿で横浜での取り組みを紹介した芸術祭だ。

実はこの鉄道賞の応募要項、「鉄道に関する取組については、施設整備や既存の設備等を活用した取組のみならず、鉄道が登場する映画、楽曲、アート、写真集、テレビ番組などクリエイティブな取組も含みます」というクリエイティブを含む枠組みなのが興味深い。

受賞者には盾と賞状が贈られる

授賞式は国土交通大臣の祝辞も届くような厳かな場だが、日本鉄道賞は「一般の方からの応募も可」ということで「杉本聖奈&Nan-na 工房」が受賞した2018年のような例もある。

鉄道をテーマに創作活動をする折は、この賞の存在を心に留めておくのも面白いかもしれない。