ギリヤーク尼ヶ崎、ふるさと函館公演


NHK ETV特集「その名は、ギリヤーク尼ヶ崎 職業 大道芸人」で話題になったギリヤーク尼ヶ崎。全国の路上で50年近く踊り続けてきたギリヤークさんだが、昨年はパーキンソン病との闘いで公演中止が相次いだ。2017年8月20日、故郷函館での2年ぶりの公演、約400人の観衆に見守られ、無事踊り終えた。

87歳の現役大道芸人・ギリヤーク尼ヶ崎

2017年8月19日に87歳の誕生日を迎えた大道芸人ギリヤーク尼ヶ崎。
大道芸歴は50年に近く「伝説の大道芸人」とも称される彼の87歳初の公演が、翌20日に、函館市の千代台陸上競技場で開催された「ざいだんフェスティバル」内で披露された。

4重にも5重にも並ぶぐるりと周囲を囲む多くの観客に見守られる中、黒子の押す車椅子に座って登場。
最初の演目は「じょんがら一代」。津軽三味線の音に導かれ、途中、車椅子から立ち上がると拍手が沸き起こった。

続いて、パーキンソンの闘病のことなど現在の体調や、これまでのことを10分間ほど肉声で話した。それから脊柱管狭窄症を患っている腰を守るためのコルセットを外し、生身の背中を見せると、ひとりの人間の壮年期から老年期を描く「老人」を披露。

「本当はもっと小さくなっていくんですが、今ここまでしか曲がらないんです」

応援の拍手が鳴る。
そこからいつもの演目、観客と楽しく踊る「よされ節」と、亡くなった家族や震災などで失われた命への思いを込める「念仏じょんがら」。

多くの投げ銭が飛ぶ。緑の芝生に白い紙で包まれた投げ銭が映える

合計で30分ほどの公演が終わると、客席から誕生日ケーキが登場。
みんなでバースデーソングを歌うふるさと函館らしい温かい公演だった。