大道芸で1000人魅了、ギリヤーク尼ヶ崎50周年
昭和5年生まれ88歳、現役大道芸人
ギリヤーク尼ヶ崎、昭和5年8月生まれ88歳、東京在住。
函館生まれで、学生時代は器械体操の選手。俳優にあこがれ上京したものの、方言なまりがなかなかとれずに苦戦。38歳で決意し、大道芸を始めた。
長年体を酷使する創作舞踊を続けている中で、半月板が損傷。胸には心臓のペースメーカー。近年はパーキンソンを患い、満身創痍。それでも踊り続けてきた。今年は大道芸の50周年、米寿と併せて二重におめでたい節目の年だ
8月19日、米寿誕生日当日公演、函館
誕生日当時には、函館で公演をおこなった。終演後はファンからの「88」の文字が花で描かれた花束の贈呈。
故郷での温かい空気に包まれた公演だった。
旅の合間
続く苫小牧公演まで一週間の北海道滞在。かつて若き日に主演監督した映画を撮った時に踊った立待岬に立ち寄る。
母の生まれた落部(おとしべ)を訪れ、海に花を手向けた。88歳になったよ、と母に報告。
8月25日、苫小牧
4年ぶりの苫小牧公演。
あいにくの雨により急遽、北海道新聞苫小牧支社のロビー内での開催となったが、多くの人が詰めかけ、最後には入りきらず外からみつめるお客さんの姿も。
かつて苫小牧の公演の世話人をしてくれたアミダ様のツルさんは一昨年、星になった。
ツルさんへの祈りを捧げる念仏じょんがら。
8月26日、札幌
若き日に「鬼の踊り1000人魅了」のと題字で新聞紙面を飾られたこともあるギリヤーク尼ヶ崎。
当時は「本当に1000人いたのか?」と議論になったものだと、笑い話として伝え聞くが、大都市札幌での路上公演は圧巻。
写真で数えても1000人はくだらない観衆に見守られた。
そして、10月8日、満50周年の新宿公演へ
1968年10月に初めて路上にたったギリヤーク尼ヶ崎。
10月の新宿公演は満50周年公演となる。
北海道の三公演で「試演」として演じられてきた新作「果たし合い」がいよいよ完成披露となる予定だ。
大道で踊り始めたころに、俳優の近藤正臣さんから頂いた刀のツバを用いた1人芝居のちゃんばら劇。
88歳になってなお新作に挑む姿。
心に持つイメージは、宮本武蔵と佐々木小次郎の「巌流島の戦い」なのか、それとも。
公演情報
ギリヤーク尼ヶ崎 米寿・50周年公演
10月8日(祝日・体育の日) 14時から
新宿三井ビル 55広場前
雨天決行