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リゾート列車・伊豆クレイル

伊豆の景色を眺めながら「色」と「お酒」、「会話」を楽しむリゾート列車、伊豆クレイルに乗ってきました

伊豆の景色を眺めながら「色」と「お酒」、「会話」を楽しむリゾート列車

IZU CRAILE(伊豆クレイル)という伊豆と小田原を結ぶリゾート列車がデビューしたのは、およそ2年前だ。JR東日本の横浜支社初のリゾート列車ということもあり、当時とても注目を集めた。

小田原市長、下田市長、小田原・マナヅル・湯河原・熱海・伊東の各駅長が揃っての記者発表があった

さて、時は紫陽花やホタルなど、伊豆の景色が美しい水無月の土曜日。

ふとIZU CRAILEを思い出し、えきねっとで調べたら、翌日の日曜日に空席があった。往路が2席、復路が10数席。運行開始からしばらくは、一か月前の予約開始当日にあっという間に売り切れていたものだったが、2年経ち、込み過ぎず、空き過ぎずになった模様。

そろそろ乗るのに、いいころかも!
その場で、往復ともに予約をいれた。

えきねっとで予約。この後、駅での発券が必要

IZU CRAILEのプランいろいろ

IZU CRAILEは4両編成。

1号車 2人用のカウンター席(海側)&向かい合わせ席(山側)=びゅう旅行商品・食事つき
2号車 バーカウンター&ラウンジ=予約不可、誰でも利用可能
3号車 コンパートメント席=びゅう旅行商品・食事つき
4号車 グリーン車扱い・食事なし

車両編成(JR東日本のWEBサイトより)

1号車と3号車は旅行商品として販売、おいしい食事付で、ゆったり過ごすことができること間違いないが、旅行商品で予約は2名からで出発日の5日前までなため、思いついたらすぐ出発というわけにはいかない。対する4号車は、空席があれば当日まで駅券売機で、1人でも予約可能なのが嬉しい。

小田原発伊豆急下田行きの全区間の乗車をすると、おとな1名の価格は、1号車・3号車はお食事込みで11,200円~11,600円。4号車は座席のみでリーズナブルに3,564円。

メニューはフレンチレストラン「モルソー」の秋元さくらオーナーシェフ監修!(イメージ)
秋元さくらシェフと、車内でのサービスクルーの制服(記者発表時)

食事だけでなく座席にも違いがあり、4号車はかつて常磐線の特急「スーパーひたち」で使用されていた651系特急形車両のままのリクライニングシートだが、1号車3号車は凝った作りになっている。
1号車3号車もいつかは乗りたい!! だが、この価格差なら4号車で乗ってみる! のもアリではないだろうか。

専用待合室や、各駅で駅長たちがお出迎えも

小田原までは普通の列車で到着。

小田原駅につくと、楽しい旅の始まりの予感。

小田原には伊豆クレイル専用の待合室がある。旅のガイドなど色々あってゆっくりとたのしみたいところ。注意すべきは、この待合室、出発の10分前には閉まってしまうため、余裕をもって辿りつきたい。

専用待合室

良い旅を

封切から2年もたつので、さほど歓迎などはないかなと期待せずにいたが、小田原駅の出発時は、10人ほどの駅関係者の方々がお見送りをしてくれた。

良い旅になりますように

車窓から見た様子

1.3号車では着席のまま待っていると、アテンダントが料理を運んできてくれるが、4号車の場合は自らラウンジカーのバー・カウンターに足を運びたい。

ラウンジカー

伊豆の食材を生かしたメニュー

伊豆はちみつなどのお土産品も揃う

海をみながら、みかんがまるごと一個入ったカクテルを

沿線各駅でも、主要駅では手を振ってくれる。駅員ではなく駅長という駅もあり、おもてなしの気持ちが伝わる。
車内アナウンスで進行方向どちらに誰がいるかのお知らせが入るのも嬉しい。

根府川駅名誉駅長

すっごくフレンドリー

小田原駅社員

熱海運輸区

伊東駅社員

伊東駅では車掌と運転手が交代。交代した2人も見送りに加わってくれていた。ここまでがJR、ここから伊豆急の管轄になるのだろう。
伊豆高原手前

その他、車内では、沿線のミュージシャンが音楽を届けてくれ、楽しい旅に彩を添える。

ラウンジでの演奏風景

途中、車窓に180度海が広がる絶景ポイントがあり、そこで停まっててくれるのもうれしい

大きな窓から、伊豆諸島も見える

そして伊豆急下田に到着。

到着ホーム先頭車両付近には駅長さんもお出迎え

伊豆の下田は、紫陽花の季節

紫陽花というとこのあたりでは鎌倉が良く知られるが、鎌倉の紫陽花は観るための行列の長さもまた名高い。
それに比べて、下田の紫陽花のなんとゆったり見られること。

色とりどりの紫陽花、とくに青系がきれい

駅からあじさい祭開催の下田公園までは、徒歩だと15-20分。往復ともにIZU CRAILE利用の場合は、下田での滞在時間は72分間と短いため、タクシー利用もおすすめだ。

おかえりなさい

帰り便も沿線の駅でのおもてなしは続く。

またのお越しを

ラウンジカーで演奏を届けてくれたミュージシャンは途中駅で下車。

笑顔でお別れ

終着駅の小田原に着けば、楽しかった一日の旅はおしまい。

「おかえりなさい」の横断幕が待っていてくれた

良い旅でした。

参考サイト

伊豆クレイル公式サイト