オリンピック、聖火の行列
オリンピック、予定通りか延長か
東京オリンピック2020の開催が新型コロナウィルスの影響で揺れている。
現時点での主催者発表によると、中止はないとのことだが、延期は視野に入ったきたようだ。
聖火はいまどこに
聖火は、3月12日に、古代五輪の舞台だったギリシャ・オリンピアの太陽光から五輪の炎が採火された。太陽光からの光と聞くと、どこか神秘的な感じがする。政治的な気配も強くなっている感のある近代オリンピックだが、元々は純粋なスポーツの祭典だったのだろう。
その聖火が日本に到着したのは3月20日。宮城県にある航空自衛隊松島基地に到着し、その後、東北3県(宮城県・岩手県・福島県)で2日間ずつ、「復興の火」として展示。26日に聖火リレーが福島県を出発する。
始まりの宮城県「石巻南浜津波復興祈念公園」
宮城県では「復興の火」は「石巻南浜津波復興祈念公園」に運ばれた。
土曜ということもあって、聖火を一目みたいという人々は大行列…。
実は航空自衛隊松島基地への到着時の式典は、新型コロナウィルスの対策のため、予定していた子どもたちを参列させないという対策をとっていた。しかし、「石巻南浜津波復興祈念公園」では何の制約もなかった。
これならむしろ子どもを式典に入れてあげればよかったのに、と一瞬思ったものの、そうすると親の方針で出る子と出ない子の軋轢が出たりするかもしれないから、自由意志の機会なのは正解なのかもなしれないと思い直したものの、並んでるだけで風邪をひきそうな気温下の行列に心配になってしまった。
翌日は「仙台駅」
仙台駅の「復興の火」は、東口のアンパンマン像の前という、一等地設置。そもそも新型コロナウィルスなどなかったころに考えられたコースだから、人が見に来やすいところを選んでいるのだろう。東北はまだ新型コロナウィルスの患者が少ないこともあってか、土曜の午後はけっこうな人出だった。
聖火を見るための行列が駅構内にできないようには配慮がされていて、行列を駅構内ではなく反対の西口に作っていた。
見られるのは、14時からの予定だったが、13時すぎにはかなりの列ができていて、13時半すぎに列の収束がつかなくなって、前代未聞のアナウンス。
「このままお待ちいただいてもご案内ができません。いったん解散の方お願いします」
聖火自体は見るだけなので行列して並んで立ち止まってみる、というのが宮城県での流れだったが、むしろ立ち止まることをやめて行列を作らずに通り過ぎるだけにするなどのように、別の方法も含めて検討した方がいいようにも思った。
今後の各地の聖火リレーは?
今後の各地の聖火リレーは、ウィルスの影響を考慮し、聖火ランナー無しでやるという。走る予定だった人はとても悲しいだろうが、ランナーが走らないことで、各県どこか一か所での聖火の展示に集まる人は、かえって多くなってしまったりしないのだろうか。少し心配を抱いたりもした。