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白神山地へのアクセスは、JR東日本の「リゾート白神」が便利で快適。
秋田駅と青森駅を結ぶ五能線は、海と山の間、日本海の青と白神山地の緑の間を駆ける。

完全座席指定のリゾート列車、でもたった520円!

2017年に運行開始から20周年を迎えた「リゾート白神」、リゾート列車と聞くと、さぞや高価なのでは、と身構そうになるが、「リゾート白神」は全社指定だが、臨時快速列車だ。つまり特急料金などはかからず、乗車券のほかに必要なのは、ひとりあたり520円の座席指定券だけ!

とってもお得なリゾート列車。そして車内には楽しみがいっぱいです。

座席は2タイプ、フルフラットシートも

座席は普通席とボックス席の2タイプ。

普通席、前との座席の感覚が広々としている

ボックス席は4両編成中1車両しかないため人気、早めの予約が必須だ。

4人掛けのボックス席

そしてこのボックス席、なんとフルフラットにもなる。

座席を広くする操作手順
フルフラットになった

ころーん、と寝転んで眺める車窓は最高の気分。

窓側が頭でもいいし、逆でもいいし

このほか車端の展望席は出入り自由。

運転席も良く見える展望席。ここだけは窓が開くのもうれしい。

車内でのお楽しみ、津軽三味線の演奏も

車窓の風景も楽しく、席が空いていれば海側の席(普通席ならAB席)がいい。また道中、車内や車外でのお楽しみもたっぷり。

リゾート白神は上下線1日3本ずつだ(2・4・6号がのぼりで秋田方面、1・3・5号がくだりで青森・弘前方面)。
このうち1・2・3号の鰺ケ沢駅~五所川原駅間では津軽三味線生演奏(運転日すべて)、3・4号の陸奥鶴田駅~川部駅間では津軽弁「語りべ」実演(土・日・祝のみ)がおこなわれる。

津軽三味線は1号車の展望室で生演奏

すべての車両に放送で演奏が届くが、せっかくの生演奏なので、1号車の展望室まで足をのばして生音を楽しむのがオススメだ。
ベベンベンと、思いのほか大きな音の三味線の響きが体にずんっと伝わる。

車内販売も充実しており、駅弁やスイーツ、区間により地元の名産品の販売もあった。

秋田杉の木工品の車内販売

千畳敷海岸で一時下車、

リゾート白神の2号(上り)と3号(下り)は、千畳敷駅で15分間ほどゆっくりと停車し散策時間をとっている。

眼前に広がるのは波打ち際まで岩畳が続く絶景ポイント「千畳敷」

地名をとって深浦千畳敷ともよばれる「千畳敷」は、津軽国定公園に属している。
1792年(寛政4年)の地震で隆起したと伝えられる海岸段丘面。

散歩のための停車は、おおむね、4月下旬から12月上旬に実施。地元の人にきくと、風景もいいが、駅すぐの千畳敷センターの焼きイカもおいしいよ、とのこと。

出発のすこし前になると、線路側から聞こえる汽笛が出発の合図だ。

走り出せば車窓には、奇岩

さて、最後に切符情報だが、五能線には2日間有効のフリーパスがあり、青森から十二湖を一往復するだけでもフリーパスの方がお得なので、ぜひ出発前に手に入れたい。

白神山地への道中をたっぷり味わうリゾート白神、一度乗ったらまた乗りたくなる列車です。

途中駅で「りんご丸かじり条例」発見。青森らしさいっぱいの小さな旅の楽しさ
参考サイト

リゾート白神
五能線フリーパス